ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「因中無果論」の意味・わかりやすい解説 因中無果論いんちゅうむかろんasatkāryavāda インド哲学用語。原因のなかに結果があらかじめ存在すると説く因中有果論に対立する説。インドにおいては古来,宇宙の発生の説明として,哲学説を開展説,仮現説,集積説の3つに分類する。そのうち,集積説は,因果関係についてみれば,因中無果論である。ミーマーンサー学派,バイシェーシカ学派,ニヤーヤ学派,およびマドバのベーダーンタ学派はこれに属する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by