因州記(読み)いんしゆうき

日本歴史地名大系 「因州記」の解説

因州記
いんしゆうき

四冊 野間宗蔵著

成立 享保九年頃か

写本 鳥取県立博物館

解説 第一冊には鳥取―京都間の街道について記した享保六年の「因府上京海道記」、智頭―岡山間の街道を記した同一六年の「因府ヨリ備前岡山海道記」および因幡ゆかりの氏族系図を記した「系図下目録」を収める。第二冊は鳥取の年中行事および伝承などを記す。第三―四冊は「道路之巻」とし、鳥取城から始まり因幡国内の主要な名所旧跡について記す。第三冊の凡例に「享保九年九月 宗蔵」とあり、本書原形はこの時期に野間宗蔵によって著されたと考えられるが、本文中には享保年間以後の記述も散見され、後世にかなりの加筆を受けていることは明らかで、原本の形態は不明。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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