デジタル大辞泉 「団十郎茶」の意味・読み・例文・類語 だんじゅうろう‐ちゃ〔ダンジフラウ‐〕【団十郎茶】 くすんだ赤茶色。市川団十郎(5世)がこの色の衣装を用いて以来、市川家の伝統色となった。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「団十郎茶」の意味・読み・例文・類語 だんじゅうろう‐ちゃダンジフラウ‥【団十郎茶】 〘 名詞 〙 えび茶色のこと。柿色。歌舞伎俳優市川団十郎家伝来の「暫」の狂言に、柿色の素袍を用いたのが、五代目団十郎の人気に乗じ、この色が流行したところから。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
色名がわかる辞典 「団十郎茶」の解説 だんじゅうろうちゃ【団十郎茶】 色名の一つ。歌舞伎役者の市川団十郎が代々用いた成田屋の茶色をさす。やや明るい茶色。ベンガラと柿渋で染めたことから柿渋色、または柿色ともいう。江戸時代の流行色の一つ。現代でも襲名披露の口上などで団十郎がこの色の裃かみしもをつける。歌舞伎舞台に設けられている引き幕「定式幕じょうしきまく」は萌葱もえぎ色、柿色、黒の3色。また歌舞伎役者の名を冠した色名には「芝翫茶しかんちゃ」もある。こちらは三代目中村歌右衛門が好んで用いた茶色のことで、歌右衛門の俳名が「芝翫」であることから、この名がついた。 出典 講談社色名がわかる辞典について 情報