柿色(読み)カキイロ

デジタル大辞泉 「柿色」の意味・読み・例文・類語

かき‐いろ【柿色】

柿の実の色に似た、黄色を帯びた赤い色。
柿の渋で染めた色。赤茶色
弁柄べんがらに少し墨を入れた暗褐色の染め色。
[類語]オレンジ色橙色蜜柑色

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精選版 日本国語大辞典 「柿色」の意味・読み・例文・類語

かき‐いろ【柿色】

  1. 〘 名詞 〙 染色の名。柿の実の皮の色。赤黄色。また、柿の渋の色に似た赤茶色。あるいは、弁柄(べんがら)に少し黒を入れた暗褐色。かき。
    1. [初出の実例]「笛吹はかき色に染めて形とらす」(出典:多聞院日記‐天文一〇年(1541)一一月二六日)

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色名がわかる辞典 「柿色」の解説

かきいろ【柿色】

色名の一つ。照柿てりがきともいう。JISの色彩規格では「つよい黄赤」としている。一般に、やや赤みの強いだいだいのこと。カキノキ科カキの熟した実の色をさす比較的新しい色名。JR朱色に塗られた車両を鉄道ファンは柿色と呼ぶことがある。また、柿渋かきしぶで染めた色を古くは柿色といったが、そちらは茶色に近く、現代では柿渋色ということが多い。

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