日本大百科全書(ニッポニカ) 「図南丸」の意味・わかりやすい解説 図南丸となんまる 日本最初の南氷洋捕鯨母船。1934年(昭和9)にノルウェーから捕鯨船五隻とともに、その母船アンタークチック号を購入した日本捕鯨会社(現在の日本水産)が、これを図南丸と改名した。建造は1907年(明治40)。9866総トン、長さ140.27メートル、主機スチーム・レシプロ、公称5100馬力、航海速力11ノット。その後日本で捕鯨母船として1936年に建造された日新丸(1万6764トン)、37年建造の第二日新丸(1万7579トン)や第二図南丸(1万9262トン)の手本となった。第二次世界大戦に油送船として徴用され、43年11月28日にインドシナ沖で沈没した。[茂在寅男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「図南丸」の意味・わかりやすい解説 図南丸となんまる 1934年日本捕鯨株式会社 (現在の日本水産) がノルウェーから買入れた捕鯨母船。総トン数 9866tで,日本で初めて南極海で母船式捕鯨を行なった。第2次世界大戦中は軍用船として使われ,43年 11月 28日インドシナ沖で沈没した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by