捕鯨母船(読み)ほげいぼせん(英語表記)whale factory ship

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

捕鯨母船
ほげいぼせん
whale factory ship

捕鯨船団の中心となる鯨処理工作船。普通鯨油鯨肉の貯蔵能力も備えた大型船で,1万~3万総tの規模をもち,船団指令部となる。最も特徴的な外観として船尾開口部があり,クジラ甲板まで引揚げるスリップウェーと,巻上げ装置をもつ。船内は鯨処理貯蔵の全工程が機械化されている。日本では 1934年に就航した『図南丸』が最初のもので,国産第1号船は 36年の『日新丸』。

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捕鯨母船【ほげいぼせん】

母船式捕鯨船団の中心となってクジラの処理,加工,保蔵およびキャッチャーボートへの補給などを行う船。1万〜2万トン内外のものが多い。最後部にキャッチャーボートの漁獲したクジラを引き上げるスリップウェー(引上船台)があり,ウィンチによりここから引き上げられたクジラを広い主甲板で解体し肉の大部分を冷凍船へ送る。その下部の工場甲板には製油設備があり,皮,脂肪肉,内臓,骨からの鯨油,肝油抽出をおもに行い,下方にある貯蔵タンクに鯨油,肝油,鯨肉などを保蔵する。→捕鯨
→関連項目捕鯨船母船式漁業

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世界大百科事典内の捕鯨母船の言及

【捕鯨船】より

…さらに船首船底には探鯨機を装備している。 母船式捕鯨業の1船団の規模は捕獲枠が減少したため,捕鯨母船1隻とキャッチャーボート4隻から構成されている。このほかに鯨肉を冷凍し運搬するために,冷凍運搬船が3~4隻交互に参加する。…

※「捕鯨母船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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