日本歴史地名大系 「国兼池」の解説 国兼池くにかねいけ 広島県：庄原市上原村国兼池[現在地名]庄原市上原町 国兼現庄原市街地の南にあり、満水面積三〇ヘクタール、水深一二・四メートル、周囲約一六キロの農業用溜池で県内最大。国兼川によって恵蘇（えそ）郡の上原（かみはら）・下原（しもはら）・田原（たわら）・殿垣内（とのごうち）・上（かみ）・下（しも）・木戸（きど）・尾引（おびき）、および三谿（みたに）郡の和知（わち）・向江田（むこうえた）（現三次市）の各村を灌漑、地下水などで恩恵を与えてきた。正保三年（一六四六）の創設と伝え、のち度々木樋の朽損が原因で堤防が決壊したので、延宝三年（一六七五）には木樋を石樋に改め、堤防の補強を行った。しかしその後も水不足の問題は解決せず、堤防の嵩上げと安定した取水が要望されたが実現をみなかった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
