日本歴史地名大系 「国分寺城跡」の解説
国分寺城跡
こくぶんじじようあと
国分寺集落北側の標高九一メートルの丘陵突端に所在する。城域は東西約二三〇メートル・南北約二八〇メートル、国分寺集落との比高は約七〇メートル。主郭は東西約二五メートル・南北約一五メートルあり、その南側に二段の曲輪(二三×二〇メートル、二一×一七メートル)、その北および西側には大規模な堀切(深さ七―八メートル、幅八メートル)とそれに続く帯曲輪(幅六―一六メートル)を配置している。帯曲輪の北西斜面には、細い三条からなる畝状竪堀がみられる。大規模な堀切の北側には、ほぼ主郭と同じ高さの位置に、西隅に幅広い土塁状の高まりをもつ大規模な曲輪(副郭、東西三〇メートル・南北三〇メートル)を構築している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報