横堀(読み)よこぼり

精選版 日本国語大辞典 「横堀」の意味・読み・例文・類語

よこ‐ぼり【横堀】

[1] 〘名〙
① 横に掘った堀。横に通した堀。横に通じている堀。また、そのあたりの地域の通称
談義本・銭湯新話(1754)三「横堀(ヨコホリ)の四つが鳴ます、迚も今から御宿は何所か知らねど帰られまいに」
山城を築く時、敵の攻め寄せて来る通路にあたる所に、横向きに、幾筋も掘って造った堀。〔日葡辞書(1603‐04)〕
[2]
[二] 大阪市中央区の地名。現在は埋め立てられた西横堀川東岸にある。

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デジタル大辞泉 「横堀」の意味・読み・例文・類語

よこ‐ぼり【横堀】

横向きに掘られた堀。山城周囲を囲むように掘られた堀。→縦堀

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「横堀」の意味・わかりやすい解説

横堀
よこぼり

秋田県南部,湯沢市西部にある旧雄勝町の中心集落。旧町名。 1955年近隣町村と合体して雄勝町となる。雄物川上流沿い,かつては羽州街道鬼首街道との分岐点にあたる交通要地で,江戸時代にはキリシタン御改札場も置かれた。国道 13号線と 108号線の分岐点にあたる。役内川の清流を利用して,養鯉業が盛んである。

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世界大百科事典(旧版)内の横堀の言及

【雄勝[町]】より

…雄物川最上流と支流役内川流域を占め,山がちである。中心の横堀は近世羽州街道と鬼首峠から仙台藩領に至る脇街道の分岐点にあたり,六斎市も開かれていた。院内には羽州街道の関所跡があり,1606年(慶長11)発掘された院内銀山により栄え,近世中ごろには人口1万人を数えたという。…

※「横堀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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