国家企業法(読み)こっかきぎょうほう[ソビエトれんぽう]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国家企業法」の意味・わかりやすい解説

国家企業法[ソビエト連邦]
こっかきぎょうほう[ソビエトれんぽう]

ソ連において企業を経済活動の中心とするために 1988年1月に施行された法律。ゴルバチョフ政権による経済改革の柱の一つである。独立採算制および資金自己調達制の確立,さらに企業の経済的自主権の強化を目標としている。主な内容としては,上記の2点に加え,赤字企業の閉鎖倒産容認,契約者間の交渉による価格決定,卸売市場承認,企業管理者の複数候補制による選挙,労働者の企業経営への参加などがあり,社会主義経済に市場メカニズムを取り入れる試みといえる。しかし,失業資本市場が認められていないなど中途半端であり,またゴスザカーズ (国家発注制) が批判の的となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ぐんまちゃん

群馬県のマスコットキャラクター。人間だと7歳ぐらいのポニーとの設定。1994年の第3回全国知的障害者スポーツ大会(ゆうあいピック群馬大会)で「ゆうまちゃん」として誕生。2008年にぐんまちゃんに改名...

ぐんまちゃんの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android