国家独占資本(読み)こっかどくせんしほん

百科事典マイペディア 「国家独占資本」の意味・わかりやすい解説

国家独占資本【こっかどくせんしほん】

国家権力結合して社会全体を支配する政治的経済的機構にまで発展した独占資本の最高の形態。金融寡頭資本を中核とする独占体が国家機関との人的結合や国営企業を利用して国家一体となり,私的独占資本を統制して総利潤の増大を図り,さらに対外進出のための軍事体制の強化をもめざす。第1次大戦中に現れ,現代資本主義の支配的な形態となっている。
→関連項目資本資本主義統制経済

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android