独占資本(読み)ドクセンシホン

百科事典マイペディアの解説

独占資本【どくせんしほん】

資本の集積と弱小競争資本の合併・吸収等により自由競争を排除し生産と販売の大部分を支配し,独占価格により独占利潤を手に入れている資本結合体。19世紀末から形成され,銀行資本と産業資本の融合した金融資本の確立をみ,国際独占資本も形成。帝国主義の基本的特徴をなし,国家独占資本に発展。カルテルシンジケートトラストコンツェルンがその主要形態。
→関連項目産業合理化資本資本主義帝国主義

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大辞林 第三版の解説

どくせんしほん【独占資本】

生産と資本が少数の巨大企業に集積して市場を独占的に支配する状態にある資本形態。

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世界大百科事典内の独占資本の言及

【金融資本】より

…帝国主義段階あるいは独占資本主義段階とも呼ばれる19世紀末以降の後期資本主義を特徴づける,支配的な資本の存在形態をさす言葉。オーストリアのマルクス主義者R.ヒルファディングの《金融資本論》(1910)以来,経済学上の重要な概念になっている。…

【独占】より

…【岩崎 晃】
【マルクス経済学からみた独占】
 他の多数の資本とはかけ離れた大規模な資本(企業または企業グループ)が,単独または少数で,関連する分野の生産,流通,金融などに支配的影響力を及ぼす状態をいう。また,その状態にある資本(独占資本)そのものを指すこともある。〈自由競争〉という言葉と対比的に用いられるが,資本主義的な私企業間の競争のあり方が変わるということであって,一般に競争がなくなるわけではない。…

※「独占資本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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