国家間システム(読み)こっかかんシステム(その他表記)inter-state system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国家間システム」の意味・わかりやすい解説

国家間システム
こっかかんシステム
inter-state system

各々の国家が自国の安全を確保すべく相互に監視しながら形成している一つの総体のこと。諸国家「間」の自然状態,あるいは潜在的な戦争状態は,国家「内」における社会状態とは本質的に異なるという命題を出発点としている。たとえば,R.アロンは,M.ウェーバーの国家の定義「合法的な暴力独占」を引きながら,国際社会を「合法的な暴力を保持する実体欠如」と定義し,国際関係の理論は,決定を下す自律的中心の多元性,すなわち戦争の危険から出発するとした。 19世紀以降,著作権,特許権,郵便通信などの情報の次元や,工場,労働条件,性的差別などの次元でもトランスナショナル立法が積み重ねられ,特に「人権」という普遍的価値が国連の場を通じて人々に認識されるようになり,この秩序観は徐々に修正を迫られている。

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