国民全体会議(読み)こくみんぜんたいかいぎ[イエメン](英語表記)al-Mu'tamaral-Sha'bial-`Am

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国民全体会議」の意味・わかりやすい解説

国民全体会議[イエメン]
こくみんぜんたいかいぎ[イエメン]
al-Mu'tamaral-Sha'bial-`Am

略称 GPCイエメン政党。旧北イエメン系の政党で,南北イエメン統一後の 90年5月,イエメン大統領に就任したアリ・アブドラ・サレハの主導により設立された。 93年4月に行われた複数政党制による総選挙で 123議席を獲得し第1党となり,旧南イエメン系のイエメン社会党,イスラム改革連合との連立内閣を発足させるが,閣僚ポストの配分や経済改革をめぐりイエメン社会党と対立,94年4月には南北間の内戦に突入。同年7月,北側の勝利で内戦が終結し同年 10月には議会が再開された。首相に任命されたアブドルアジズ・アブドルガニは内戦後の財政再建を推し進めるが,急激な改革に対して不満が増大し各地で暴動が発生した。 97年4月の総選挙は,南北分離を訴えるイエメン社会党がボイコットするなかで実施され,国民全体会議が 301議席中 187議席を獲得して圧勝。同年5月ファラジ・ビン・ガネム政権が発足した。ガネム首相は経済改革推進策をめぐってサレハ大統領と対立し 98年3月に辞任,同5月にアブドルカリム・イリヤニが首相に任命され新内閣が発足した。

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