分子量測定法(読み)ブンシリョウソクテイホウ

化学辞典 第2版 「分子量測定法」の解説

分子量測定法
ブンシリョウソクテイホウ
molecular weight measurement

物質1分子を構成する原子量総和を測定する方法.一般に,分子1個の絶対質量を測ることはできないので,分子量の相対比を測定して分子量を求める.気体密度比較法を骨子とする.実際に用いられている分子量測定法を大別すると,
(1)低分子量の測定法(分子量10000以下):蒸気圧降下法,沸点上昇法,凝固点(融点)降下法(ラスト法),等温蒸留法(バージャー法),質量分析法(FD,FAB法),および化学測定法(官能基,不飽和結合数)などから間接的に決定する.
(2)高分子量の測定法(分子量10000以上):浸透圧法([別用語参照]浸透圧計),粘度法ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC),光散乱法,沈降速度法,あるいは化学的測定法(末端基定量法),
などがある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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