国民科(読み)コクミンカ

デジタル大辞泉 「国民科」の意味・読み・例文・類語

こくみん‐か〔‐クワ〕【国民科】

旧制国民学校教科の一。修身国語国史地理を統合したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「国民科」の意味・読み・例文・類語

こくみん‐か‥クヮ【国民科】

  1. 〘 名詞 〙 昭和一六年(一九四一)に発足した国民学校の教科名。小学校の修身、国語、国史、地理の四科目を統合した名称で、各科目は国民科修身、国民科国語、国民科国史、国民科地理と呼ばれた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国民科」の意味・わかりやすい解説

国民科
こくみんか

第2次世界大戦時の教育改革で,修身,国語,歴史,地理の4科目を統合して設けた教科。理数科,体錬科,芸能科実業科と合せて教育課程を構成した。その要旨は「我ガ国ノ道徳,言語,歴史,国土国勢等ニ付テ習得セシメ,特ニ国体ノ精華ヲ明ニシテ国民精神ヲ涵養シ,皇国ノ使命ヲ自覚」 (国民学校令施行規則) させるものであるとされた。国民学校をはじめ,中等学校,師範学校などにも設けられた。

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