大学事典 「国立台湾大学」の解説
国立台湾大学[台湾]
こくりつたいわんだいがく
1945年11月,中華民国に接収された台北帝国大学(台湾)が改称されて設立された大学。設立時には文,法,理,医,工,農の6学院,22学系が置かれ,1000人余の学生が在籍した。1967年に夜間部が新設され,1980年代半ば以降,管理学院(1987年),公共衛生学院(1993年),電機学院(1997年,2000年に電気資訊学院に改称),生命科学院(2003年),牙医(歯科医)専業学院(2008年),獣医専業学院(2008年)などが新たに設置された。2016年時点で11学院,3専業学院に54学系,49研究所(大学院教育課程のみを有する教育研究組織)を有する。専任教員は2016人,学生総数は3万1670人で,その半数は大学院段階で学んでいる。歴史,規模,名声のいずれにおいても台湾大学を代表する総合大学である。李登輝,陳水扁,馬英九といった歴代総統,ノーベル化学賞受賞者の李遠哲をはじめ多くの著名人を輩出している。校地面積は広大で,実験林場も含めると台湾総面積の1%を占有する。
著者: 南部広孝
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報