国連原子力委員会(読み)こくれんげんしりょくいいんかい(その他表記)United Nations Atomic Energy Commission

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国連原子力委員会」の意味・わかりやすい解説

国連原子力委員会
こくれんげんしりょくいいんかい
United Nations Atomic Energy Commission

原子力の国際管理を推進するために設置された国連の軍縮交渉専門機関の一つ。 1945年 11月のアメリカ,イギリスカナダの3国首脳会議,同年 12月のアメリカ,イギリス,ソ連の3国外相会議での合意に基づき,46年1月 24日の国連総会創設が決議された。同委員会は安全保障理事会の 11理事国およびカナダの 12ヵ国 (カナダが理事国の場合は 11ヵ国) をもって構成され,原子力国際管理,原子力兵器の廃棄,効果的な保障措置などについて提案を行うことを目的としていた。 46年6月から 50年1月まで活動したが,主として米ソ両国の主張対立のため完全に行きづまった。 52年1月の国連軍縮委員会の創設に伴い,国連通常軍備委員会とともに解消した。

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世界大百科事典(旧版)内の国連原子力委員会の言及

【原子力管理】より

…第2次世界大戦後の軍縮交渉は,それ以前の兵器とはけた違いの破壊力を持つ原子兵器の処理が中心課題となった。国際連合総会は1946年1月,原子力が平和目的だけに使われるよう管理するため,国連原子力委員会United Nations’ Atomic Energy Commissionの設置を決めた。同年6月に開かれた同委員会の第1回会議に,アメリカのバルークBernard Mannes Baruch代表は原子力国際管理案を提出した。…

※「国連原子力委員会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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