世界各国の軍備(兵員や兵器)を規制し,縮小または撤廃する計画を討議する国際連合の機関。軍縮委員会には次の2種のものがある。第1は,国連軍縮委員会UNDC(United Nations Disarmament Commission)と呼ばれる国際連合の固有の機関であり,1952年国連総会の決議により,従来の原子力委員会と通常軍備委員会を統合して,安全保障理事会の補助機関として新たに設けられた。58年以来,この委員会のメンバーは国連の全加盟国に拡大されたため,実質的な討議はジュネーブの軍縮委員会にゆだね,永らく休眠状態にあったが,78年の軍縮特別総会の決議により,国連軍縮委員会を国連総会の補助機関として再発足することになった。第2は,ジュネーブ軍縮委員会である。1959年以来,国連の軍縮交渉は主としてジュネーブ軍縮委員会で進められてきた。この委員会は幾度かメンバーと名称を改め,79年以降はCD(Committee on Disarmament)と略称され,メンバーは核兵器保有国5,非保有国35の計40ヵ国で構成される。国連の枠外の機関であるが,国連総会に報告を行い,国連と密接な関係を保つ。なお,国連総会の会期中に開かれる七つの主要委員会のうち,第一委員会のみが軍縮問題を討議し,本会議に提出する決議案を作成する任務を与えられている。
→軍縮
執筆者:香西 茂
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