国連薬物犯罪事務所(読み)コクレンヤクブツハンザイジムショ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国連薬物犯罪事務所
こくれんやくぶつはんざいじむしょ
United Nations Office on Drugs and Crime

不正薬物、犯罪、国際テロリズムなどの蔓延(まんえん)を防ぎ、国際的な人身売買、マネー・ロンダリング(資金洗浄)などを監視するために設立された国連の機関。略称UNODC。1997年、国連薬物統制計画(1990年に国連総会決議で設立)と犯罪防止刑事司法計画(1991年に同決議で設立)の統合により国連薬物統制犯罪防止事務所(UNODCCP:United Nations Office for Drug Control and Crime Prevention)が設立された。2002年に同事務所が改称して、現在の組織が誕生した。ウィーンの本部ほか、世界53か所に各国・地域事務所がある。おもな業務は、(1)各国の政策決定に資するために世界中の不正薬物、犯罪に関する調査・分析を行うこと、(2)国連加盟国の不正薬物、犯罪、テロリズムに関する各条約の締結・実施、関連の国内法整備を支援すること、(3)国連加盟国が不正薬物、犯罪、テロリズムに対抗できるように技術協力すること、などであり、「薬物分野」「犯罪防止刑事司法分野」「テロ対策分野」に分かれて活動している。日本もUNODCへの拠出国として政策決定に参画している。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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