国遠村(読み)くにとおむら

日本歴史地名大系 「国遠村」の解説

国遠村
くにとおむら

[現在地名]広見町国遠

告森こつもり川が三間みま川に流入する地域の谷間の村。東は近永ちかなが村、西は清延きよのぶ村に接する。

「吉田古記」によると、当村の妙鏡菩薩宮の文明六年(一四七四)一二月六日付の棟札に「伊予州宇和荘黒土郷国遠村」と村名がみえ、慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)宇和郡の項にも「国遠村 茅山有」とある。吉田藩領。

太閤検地石高は三九二石一斗六合で、正保検地では六三二石七升となっている。

「吉田古記」によると村内の弓滝ゆたき神社は、国遠・清延・近永三ヵ村の氏神で、祭礼は八月二五日とあり、神官は行定若狭守正屋とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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