日本歴史地名大系 「広見町」の解説 広見町ひろみちよう 愛媛県:北宇和郡広見町面積:一五二・三一平方キロ愛媛県南部に位置する。土佐湾に注ぐ四万十(しまんと)川支流の吉野(よしの)川中流域を占め、小盆地と河岸段丘と山地からなる。吉野川は広見町内では、広見川・大宿(おおじゆく)川・三間(みま)川・告森(こつもり)川・奈良(なら)川などの支流に分れる。町の政治・経済の中心地は近永(ちかなが)である。町名は広見川の名に由来している。近世には宇和島・吉田両藩の製紙業地帯として知られ、近代には製糸業が発達し、また近永には通産省のアルコール工場がある。明治二二年(一八八九)の町村制の実施により、旭(あさひ)村(近永・永野市・芝・中野川・奈良・北川)・三島(みしま)村(下大野・広見・久保・小松・延川・川上)・泉(いずみ)村(小倉・小西野々・上川・岩谷・興野々・出目)・好藤(よしふじ)村(是延・吉波・西仲・東仲・内深田・沢松・清延・成藤・国遠)・愛治(あいじ)村(畔屋・大宿・生田・清水・西野々)の五村(括弧内は旧村)が生れた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by