国際休戦監視委員会(読み)こくさいきゅうせんかんしいいんかい(その他表記)International Control Commission; ICC

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際休戦監視委員会」の意味・わかりやすい解説

国際休戦監視委員会
こくさいきゅうせんかんしいいんかい
International Control Commission; ICC

休戦を国際的に監視する機関。 1948年5月の国連安全保障理事会決議によって設立されたパレスチナ国連休戦監察機構 UNTSOや 49年4月同様に設立された国連インド=パキスタン軍事監視団 UNMOGIPなどがある。特に国際休戦監視委員会として知られているのは,54年7月のインドシナ休戦に関するジュネーブ協定の実施を監視するため,インド,カナダポーランドの3国を構成国として設けられた委員会 International Commission for Supervision and Control in Indochinaである (議長国はインド) 。具体的には「ベトナム監視委員会」「ラオス監視委員会」「カンボジア監視委員会」の3つがあり,「ラオス監視委員会」は 62年のラオスの中立に関するジュネーブ協定の実行をも監視したが,インドシナ全域への戦争の拡大で,事実上機能は停止した。 73年1月調印発効のパリ協定 (「ベトナム戦争終結と平和回復についての協定」) により,カナダ,ハンガリー,ポーランド,インドネシア4ヵ国による新しいベトナム停戦国際管理監視委員会 ICSCが設けられ,停戦違反を処理することになったが,75年4月のサイゴン政権の壊滅により,パリ協定そのものが実質的に無効となった。

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