国際社会革命党「プロレタリアート」(読み)こくさいしゃかいかくめいとうプロレタリアート(英語表記)Mięsdzynarodowa Socjalno-Rewolucyjna Partia "Proletariat"

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

国際社会革命党「プロレタリアート」
こくさいしゃかいかくめいとうプロレタリアート
Mięsdzynarodowa Socjalno-Rewolucyjna Partia "Proletariat"

プロレタリアート党とも呼ばれる。ポーランドの最初の社会主義政党。1882年9月1日に L.ワリンスキらによって創立。主として会議王国ポーランド王国)と呼ばれたロシア領ポーランドで活動。勤労大衆による資本主義の打倒,労働者,農民,進歩的知識人の協力による社会主義の樹立を掲げ,独立のスローガンを否定し,国際的連帯,特にロシアの革命運動との連帯を強調した。宣伝文書の配布,抵抗基金の創設ストライキの組織などがおもな活動内容であったが,1884年2月にロシアの「人民の意志(党)」と同盟を結んだあとは,テロリズムへの傾斜を示した。1883~84年おもな指導者が逮捕され,1886年夏に事実上活動を停止した。短命に終わったが,その先例は後代の社会主義者,特にポーランド王国・リトアニア社会民主党の指導者に大きな影響を及ぼした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android