国際行政連合(読み)こくさいぎょうせいれんごう(その他表記)International Administrative Unions

百科事典マイペディア 「国際行政連合」の意味・わかりやすい解説

国際行政連合【こくさいぎょうせいれんごう】

19世紀後半に発生した国際機構で,行政的・技術的業務を継続的に実施した。当時の科学技術上の発達成果を国際的に規律する必要から発生したもので,万国郵便連合国際電気通信連合など,今日なお活動を続けているものもある。国際機構の初期的形態としても意義は大きい。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際行政連合」の意味・わかりやすい解説

国際行政連合
こくさいぎょうせいれんごう
International Administrative Unions

19世紀の産業革命進展により続出した交通通信,保健衛生など各種の行政問題のうち一国だけでは処理できないものに対処するために設立された国際組織。たとえば,1865年に国際電信連合,74年に万国郵便連合,75年に国際度量衡連合,83年に工業所有権保護同盟,86年に国際著作権同盟などが成立し,それぞれ国際事務局を設置した。現代では,これらも政府間国際機構と呼ばれている。

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世界大百科事典(旧版)内の国際行政連合の言及

【国際組織】より

…かくして,1815年にライン川航行中央委員会という史上最初の政府間国際機構が誕生した。国家政府の間においては万国郵便連合などの国際行政連合が創設され,民間においてもYMCA世界連盟,国際平和ビューロー,列国議会同盟などいろいろの国際団体が結成された。このような現象は〈国際社会の組織化〉とよばれる。…

【国際法】より

…これに伴って,国際法体系も根底から変更を余儀なくされた。第1に,19世紀後半から,国際行政連合(万国電信連合,一般郵便連合,国際度量衡同盟など),国際連盟,国際連合としだいに国際的機構が発達した。これにより,国家間の関係のみを規律するものと観念されてきた国際法の規律対象が,国際機構にまでおし広げられた。…

※「国際行政連合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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