国際資源銀行(読み)こくさいしげんぎんこう(その他表記)International Resource Bank; IRB

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際資源銀行」の意味・わかりやすい解説

国際資源銀行
こくさいしげんぎんこう
International Resource Bank; IRB

1976年5月の第4回国連貿易開発会議 UNCTAD総会でアメリカのキッシンジャー国務長官が提案した構想。参加国の出資 (10億ドル) による資本金をもとに商品債券を発行して投資家に売り,その資金を資源開発プロジェクトに投資し,資源保有国,銀行,投資家の3者間でプロジェクト協定を締結して,投資家はこのプロジェクトから生産量の一定割合の確保をはかるもの。南側発展途上国が提唱する1次産品総合計画に対し,長期的な資源開発の促進をはかることによって消費国の資源供給確保を目指している。しかしこの総会で南側諸国は,民間出資という点が多国籍企業の擁護対策であり,1次産品総合計画の対立案であるとして,この構想を否決した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む