1次産品総合計画(読み)いちじさんぴんそうごうけいかく(その他表記)integrated programme for commodities; IPC

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「1次産品総合計画」の意味・わかりやすい解説

1次産品総合計画
いちじさんぴんそうごうけいかく
integrated programme for commodities; IPC

発展途上国が輸出する1次産品の価格および輸出収入の安定,さらには上昇,増大はかり,その経済発展,工業化を促進するための総合計画。コレア構想ともいう。国連貿易開発会議 UNCTADのコレア事務局長の提案に基づくもので,1976年の第4回 UNCTAD総会 (ナイロビ) で南 (発展途上国) 側はその実現を目指し,その後も南北間で真剣な討議が継続している。この計画は,(1) 個々の産品別ではなくて多数の問題産品を一括して解決する。産品はココア,コーヒー,茶,砂糖,綿花,天然ゴム,ジュート硬質繊維 (サイザル麻) ,銅,スズ (以上コア・テン) ,バナナ,食肉,南洋材,植物油,ボーキサイト鉄鉱石リン鉱石マンガンの 18品目。 (2) 多数の政策手段の一括採用,すなわち国際緩衝在庫1次産品共通基金,多角的な市場開放・市場譲許の制度,補償融資制度,加工度の向上などによって問題解決をはかるというもの。

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