1次産品総合計画(読み)いちじさんぴんそうごうけいかく(その他表記)integrated programme for commodities; IPC

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「1次産品総合計画」の意味・わかりやすい解説

1次産品総合計画
いちじさんぴんそうごうけいかく
integrated programme for commodities; IPC

発展途上国が輸出する1次産品の価格および輸出収入の安定,さらには上昇,増大はかり,その経済発展,工業化を促進するための総合計画。コレア構想ともいう。国連貿易開発会議 UNCTADのコレア事務局長の提案に基づくもので,1976年の第4回 UNCTAD総会 (ナイロビ) で南 (発展途上国) 側はその実現を目指し,その後も南北間で真剣な討議が継続している。この計画は,(1) 個々の産品別ではなくて多数の問題産品を一括して解決する。産品はココア,コーヒー,茶,砂糖,綿花,天然ゴム,ジュート硬質繊維 (サイザル麻) ,銅,スズ (以上コア・テン) ,バナナ,食肉,南洋材,植物油,ボーキサイト鉄鉱石リン鉱石マンガンの 18品目。 (2) 多数の政策手段の一括採用,すなわち国際緩衝在庫1次産品共通基金,多角的な市場開放・市場譲許の制度,補償融資制度,加工度の向上などによって問題解決をはかるというもの。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む