国領宿(読み)こくりようしゆく

日本歴史地名大系 「国領宿」の解説

国領宿
こくりようしゆく

[現在地名]調布市国領町一―五丁目・同七―八丁目・八雲台やぐもだい一―二丁目・染地そめち二―三丁目

金子かねこ村の西にあり、西は下布田しもふだ宿と錯綜する。北は佐須さず村・柴崎しばさき村。北東から南西に通る甲州道中布田五宿の一。甲州道中の中ほどに下布田北裏とよばれる地が張出し、これを境に東西に分けられて上国領・下国領と称されることもあった(風土記稿)国領村ともよばれた。田園簿には国領町とみえ、田二一九石余・畑一七七石余。ほかに代官野村彦大夫扱の野銭永二〇〇文。享保元年(一七一六)の高五一三石余、反別は田二一町九反余・畑五二町一反余(天保九年「論所書状控留」小林家文書)幕府領で幕末に至る(旧高旧領取調帳など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の国領宿の言及

【布田】より

…布田五宿は東から国領,下布田,上布田,下石原,上石原と家並みが連続して3km余に及んでいた。国領宿から内藤新宿まで3里32町(15km余),上石原宿から府中宿へは1里10町(5km余)である。五宿で一継ぎの宿駅であり,各宿が月に6日ずつ,日を決めて人馬継ぎを勤めた。…

※「国領宿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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