園田村(読み)そのだむら

日本歴史地名大系 「園田村」の解説

園田村
そのだむら

[現在地名]奈良市園田町

みなみしよう村南方にある。近世文書には「薗田村」ともある。慶長郷帳にはみえず、元和郷帳の村高三〇・〇八石。南ノ庄村の慶長郷帳の村高三五三・九四石が、元和郷帳では三二三・八四石とあり、園田村は南ノ庄村から分離独立したとも思えるが、証する史料はない。元和郷帳では郡山藩(水野勝成)領。寛永郷帳では七・八石は幕府領(代官中坊長兵衛)、二二・二八石は小泉藩(片桐貞昌)領、元禄郷帳ではすべて小泉藩領。

小泉藩(片桐貞隆)は大坂夏の陣の活躍で加増をうけ、一万六千四〇〇石(うち一千三〇〇石余は与力の給知)となり、寛永二年(一六二五)大和国添下郡・城下しきのしも郡を含め、河内国・和泉国・摂津国・山城国・丹波国の一四郡で知行を得た。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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