土佐光元(読み)とさ みつもと

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「土佐光元」の解説

土佐光元 とさ-みつもと

1530-1569 戦国時代画家
享禄(きょうろく)3年生まれ。土佐光茂(みつもち)の長男天文(てんぶん)10年従五位下,左近衛将監(さこんえのしょうげん)。永禄(えいろく)3年「紫式部石山寺参籠(さんろう)図」をかく。のち織田信長につかえ,永禄12年8月但馬(たじま)攻めの陣中で死去した。40歳。土佐宗家は廃絶した。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の土佐光元の言及

【土佐派】より

…室町初期から幕末にいたるまで,おもに宮廷の絵所を拠点として日本の伝統的な絵画様式を継承・保持した画派。1414年(応永21)に描かれた京都清凉寺の《融通念仏縁起絵巻》に,各場面を分担制作した6人の画家名が記されるが,そのなかに〈土佐〉と呼ばれた2人の画家,行広と行秀の名が知られる。行広は《教言(のりとき)卿記》応永13年(1406)10月29日条に土佐将監と記され,《足利義満像》を描いたのをはじめ1443年(嘉吉3)まで活躍し,経光と号した。…

※「土佐光元」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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