土毛(読み)どもう

精選版 日本国語大辞典 「土毛」の意味・読み・例文・類語

ど‐もう【土毛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. その土地から産出するもの。土産(どさん)
    1. [初出の実例]「凡土毛臨時応用者。〈略〉並准当国時価」(出典令義解(718)賦役)
    2. [その他の文献]〔馬融‐広成頌〕
  3. 平安中期以降、荘園現地に下った使者接待などのために賦課された臨時の雑税。のち恒常化したものもある。
    1. [初出の実例]「右件使等。毎郡巨多也、而所責取土毛供給、正物之外、已以三倍」(出典:宝生院文書‐永延二年(988)一一月八日・尾張国郡司百姓等解)

土毛の補助注記

「色葉字類抄」には「土毛 田舎分 トモ」とある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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