コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

馬融 ばゆうMa Rong

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

馬融
ばゆう
Ma Rong

[生]建初4(79)
[没]延熹9(166)
中国,後漢の学者。字は季長茂陵 (陝西省) の人。安帝~桓帝に仕え,太守となった。経学者として名高く,諸経の注釈書を著わした。弟子に鄭玄がいる。著書は『春秋三伝異同説』など多数あるが,断片が現存するだけである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ばゆう【馬融 Mǎ Róng】

79‐166
中国,後漢の学者。字は季長。茂陵(陝西省興平県)の出身。馬援の兄の子。外戚の鄧氏にさからったため,校書郎の官に10年間とどめられ,桓帝のとき南郡太守となり,中央に召されて議郎に任ぜられた。広く経籍に通じ,盧植(ろしよく)や鄭玄(じようげん)をはじめ数多くの弟子を養い,一代の大儒と仰がれた。《春秋三伝異同説》を著し,《論語》《詩》《易》や三礼(さんらい)など多くの書物に注釈し,古典の整理,訓詁の大成を志したが,惜しいことに,散逸して断片しか伝わらない。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ばゆう【馬融】

79~166) 中国、後漢の学者。博学で、「孝経」「論語」「尚書」「老子」などの注釈を著した。鄭玄じようげんの師。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

馬融
ばゆう
(79―166)

中国、後漢(ごかん)の経学(けいがく)者。字(あざな)は季長(きちょう)。校書郎、郎中、武都郡、ならびに南郡太守、議郎を歴任。郎官としては東観(とうかん)の著述に従事し、同学の許慎(きょしん)の学殖に推服し、また班昭(曹大家(そうたいこ)。班固(はんこ)の妹)から『漢書(かんじょ)』を兄(馬続(ばしょく))とともに学んだ。帝室の外戚(がいせき)(とう)氏や梁(りょう)氏に関係して官位は停滞を繰り返し、また名族の出身(馬援(ばえん)の兄の孫)で驕慢(きょうまん)な性格と放逸奢侈(しゃし)の生活が重なった。学者としては通儒と称され、今古文(きんこぶん)の両学説の折衷と総合化を企て、著作に『春秋三伝(しゅんじゅうさんでん)異同説』や『詩』『書』『論語』『易(えき)』などの注釈、および『老子』『淮南子(えなんじ)』にも注し、道家思想にも造詣(ぞうけい)の深さを示した。思想や生活にも、生命を重んじ自由を尊ぶ老荘的傾向がみられる。辞賦(じふ)の作者として「広成頌(こうせいしょう)」「長笛賦(ちょうてきふ)」などが知られる。[戸川芳郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

馬融の関連キーワード総合年表(北・東・東南アジア)鄭玄(じょうげん)日本年号一覧論語集解訓詁学潜夫論李鼎祚尚書老子孝経絳帳五善王粛古注

今日のキーワード

偽計業務妨害罪

虚偽の風説を流布し,または偽計を用いて人の業務を妨害する罪 (刑法 233) 。流布とは,犯人自身が公然と文書,口頭で伝達するほか,口伝えに噂として流す行為も含む。偽計とは人を欺罔,誘惑し,あるいは人...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android