土清水村(読み)つちしようずむら

日本歴史地名大系 「土清水村」の解説

土清水村
つちしようずむら

[現在地名]金沢市土清水町つちしみずまち

涌波新わくなみしん村・牛首うしくび村の南、浅野川中流西岸に形成された段丘上に位置する。西は大桑おおくわ村。「つっちょうず」ともよぶ。近世初期まで土清水野とよばれた原野を開いて誕生した新田村で、寺津てらず村で犀川から取水して水を引き(寺津用水)、改作奉行の指揮の下で寛文四年(一六六四)より開発が行われた(「加州郡方旧記」加越能文庫)。なお寺津用水は正保三年(一六四六)田中覚兵衛という浪人が藩に言上し、許可を得て開削したと伝えられることから(三壺記)、開発の計画はこの頃に立てられたと考えられる。新田開発は御納戸銀一五〇貫目を要して寛文五年に完了(加州郡方旧記)、翌六年に一六六石余で高付された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android