土船村(読み)つちふねむら

日本歴史地名大系 「土船村」の解説

土船村
つちふねむら

[現在地名]福島市土船

桜本さくらもと村の南、荒川の支流白津しろつ川右岸に位置。南は庄野しようの村、西は佐原さばら村。土舟とも記す。村名由来として、当地方が湖であった頃、当地に船を着けたため着船つきふね村と称し、のち土船村となったとの伝承がある(信達一統志)。天文七年(一五三八)の段銭古帳に信夫名倉しのぶなぐら方のうちとして「つち舟」とみえ、段銭は四貫五七五文。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録では高四四九石余。近世初期の邑鑑によると免二ツ五分、家数一〇(役家五、肝煎一、山伏・脇家四)、人数二八、役木として桑・楮各少しがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android