圧条(読み)アツジョウ

デジタル大辞泉 「圧条」の意味・読み・例文・類語

あつ‐じょう〔‐デウ〕【圧条】

木の枝を押し曲げて土に埋め、そこから根が出るのを待って親木から切りはなし、新しい苗木をとる方法。取り木。

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精選版 日本国語大辞典 「圧条」の意味・読み・例文・類語

あつ‐じょう‥デウ【圧条】

  1. 〘 名詞 〙 苗木をとる方法の一つ。草や木の、枝または新梢(しんしょう)を押し曲げて、親木についたままで土の中に埋め、その箇所から根が生えた後、親木と切り離して、苗木を得る。とり木。圧枝。取枝。
    1. [初出の実例]「無花果樹の一類あり、其枝垂れて地に達し、根を生じ幹と為りて枝を生じ、其枝復垂れて、根を生じ幹と為り、恰も天然の圧条の如く、一樹にして林をなすに至る」(出典:牙氏初学須知(1875)〈田中耕造訳〉四)

圧条の補助注記

名物六帖」に「圧条 トリキヲスル〔花鏡〕分栽圧条」とある。

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普及版 字通 「圧条」の読み・字形・画数・意味

【圧条】あつじよう

とり木。

字通「圧」の項目を見る

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