親木(読み)オヤギ

デジタル大辞泉 「親木」の意味・読み・例文・類語

おや‐ぎ【親木】

接ぎ木をするときの接ぎ穂や、挿し木をするときの挿し穂をとる、もとの木。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「親木」の意味・読み・例文・類語

おや‐ぎ【親木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 接木(つぎき)をするとき、台となる木。台木。
    1. [初出の実例]「白牡丹の台に紅ぼたんの穂をつぐに〈略〉やしなひ親木の白ぼたんはさかず、もとの親木の紅牡丹」(出典:浄瑠璃・浦島年代記(1722)三)
  3. 彫刻などで、本体となる部分の素材となる木。
    1. [初出の実例]「一本の親木を以て、生身の地蔵菩薩の尊像を模して」(出典:山城州宇治郡六地蔵菩薩縁起(大善寺蔵)(1665頃か))
  4. ある木の、親となる木。
    1. [初出の実例]「椎なり栗なり、親木(オヤキ)が有て実を結んで、ほろほろと落た実が、又芽を出して成木して実を結ぶ」(出典文明開化(1873‐74)〈加藤祐一〉初)

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