圧電受話器(読み)あつでんじゅわき(英語表記)piezoelectric receiver

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「圧電受話器」の意味・わかりやすい解説

圧電受話器
あつでんじゅわき
piezoelectric receiver

圧電材料を用いて電気振動を音に変える装置。主として放送聴取用のレシーバ (クリスタルイヤホン) として一般に使用された。圧電材料としてはおもにロシェル塩が用いられ,湿気に弱く,周波数特性もあまりよくなかったが,小型,軽量,安価なため一般用として使用された。同じ原理を用い,圧電材料としてチタン酸バリウムなどのセラミックスを使った小型,高能率,低消費電力のイヤホン,スピーカが実用化されている。逆に音を電気信号に変えるクリスタルマイクロホンもあった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android