在庁名

山川 日本史小辞典 改訂新版 「在庁名」の解説

在庁名
ざいちょうみょう

在庁官人が領有した名。平安後期以降,国衙(こくが)行政実務が在庁官人によって担われるようになると,その職掌とそれに付属する名は世襲化され,税所名(さいしょみょう)や公文名(くもんみょう)などの在庁名が成立した。多くは国府周辺に集中して公領(国衙領)の中核となり,在地領主制の展開上,重要な意義をもった。鎌倉中期以降には,多くは守護領となった。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android