在明の別れ(読み)ありあけのわかれ

百科事典マイペディア 「在明の別れ」の意味・わかりやすい解説

在明の別れ【ありあけのわかれ】

鎌倉時代物語の1つ。作者不明。《無名草子》に〈今の世の物語〉とあるから,《無名草子》成立時の1200年ころを遠く遡らない時期の成立である。〈男装〉〈隠身の術〉など,発想の大枠を先行物語《とりかへばや物語》《隠れ蓑(みの)》に多く依っている。神意に基づくとされる〈男装〉が左大臣家の跡継ぎ次代の后の候補者確保につながっていく点には,〈実父捜し〉の物語とも併せて〈家〉を重んずる論理が認められよう。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む