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男装 ダンソウ

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デジタル大辞泉の解説

だん‐そう〔‐サウ〕【男装】

[名](スル)女性が、男性の服装をしたり男性に扮装したりすること。「男装の麗人」

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大辞林 第三版の解説

だんそう【男装】

( 名 ) スル
女が男の服装や髪かたちをすること。 ↔ 女装 「 -の麗人れいじん」 「 -して出演する」

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

男装
だんそう

男性の装いのことであるが、一般には女性が男性の装いをする場合をさす。その動機は、たとえば性的倒錯から、あるいは日本舞踊で男舞をするため、演劇で女優が男役を演ずるため、またオペラバレエで女性歌手やバレリーナが少年役を演ずるためなど、いろいろある。このような性的倒錯や芸術上の女性の男装は、確かに同じ動機による男性の女装と似通っている。
 しかし、女性の男装には男性の女装と違う別の動機もある。それは、古代から洋の東西を問わずにある男尊女卑の風潮に起因している。たとえば、それはイスラム教では一夫多妻制である。またユダヤ教では男性青年には寛大だが少女に処女性を厳しく要求しているし、仏教には『法華経(ほけきょう)』にみられる「変成男子(へんじょうなんし)」のように女性は一度男性になることによってのみ成仏できる、という思想がある。宗教からしてこのようなありさまなので、政治的・社会的権威はつねに男性世界を中心に成り立っていた。そこで、男勝りの仕事をする女性にしばしば男装がみられた。三韓侵略物語の説話的人物の神功(じんぐう)皇后、フランスを救ったジャンヌ・ダルク、また17世紀のスウェーデン女王クリスティから、小説家ジョルジュ・サンド、「満州事変」当時スパイ活動で活躍した川島芳子(よしこ)らに至るまで、好んで男装をした。女性軽視の激しかった武家世界に入り込むため、平安末期の白拍子(しらびょうし)たちは男性衣装をまとった。一方、社会的に差別的制約を受けた女性たちが、女性同士の社会をつくるとき、一部の女性が男性化し、他の女性たちのアイドルになるという傾向もある。宝塚などの少女歌劇も、このような風土のうえに成功したものである。
 男女差別の少なくなった現在でも、女性に男性的服装が広くみられる。ただしこれは、着装における社会的規範が崩れた女性服装の、ファッションの一部としてのユニセックス現象で、かならずしも男装とはいえない。[深作光貞]

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