在来木造工法(読み)ざいらいもくぞうこうほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「在来木造工法」の意味・わかりやすい解説

在来木造工法
ざいらいもくぞうこうほう

従来から日本に伝わる木造による小規模住宅の工法。現在でも一戸建住宅では依然として主流ながら,プレハブ工法ツーバイフォー工法進出により,全体の半分以下になっている。木でできた土台や柱・梁などを建物の軸組みにして力をもたせる軸組工法であるため,地震の際にも震動をうまく逃がすといわれるなど,日本の気候風土にあった工法となっている。さらに設計の自由度が高く増改築も容易である。ただし,住生活の変化や新建材の利用で,在来工法といえども変化しプレハブ工法に近い建て方もある。社団法人日本木造住宅産業協会では在来木造住宅を見直すため,高品質木造住宅の認定制度を設け普及に努めている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

デジタル貿易

国境を越えて、データや情報の移転を伴う商取引の総称。ECサイトやコンテンツ配信サービスの利用、国外にある宿泊施設の予約など、インターネットを基盤とし、電子的または物理的に提供される製品・サービス全般を...

デジタル貿易の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android