あり‐か【在香】
- 〘 名詞 〙 ( 「ありが」とも ) そこに存在する香の意。
- ① 着物などにしみ込んでいる薫物(たきもの)のよい匂い。
- [初出の実例]「ふぢばかま草の枕に匂ふなり誰がぬぎおけるありかなるらむ」(出典:広本拾玉集(1346)一)
- ② あたりに漂う匂い。特に、いやな匂い。くさみ。臭気。
- [初出の実例]「血ところところつきたるきぬのありか、まことにくさく」(出典:閑居友(1222頃)下)
- ③ 人間の体から出る匂い。体臭。
- [初出の実例]「みめのよきと ありかのあると かつらきの神はよるともちぎりけり しらずありかをつつむならひは」(出典:御伽草子・四十二の物あらそひ(続類従所収)(室町末))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 