体臭(読み)タイシュウ

  • たいしゅう ‥シウ
  • たいしゅう〔シウ〕

デジタル大辞泉の解説

からだから発散するにおい。皮膚の汗腺や皮脂腺からの分泌物などによる。
作品などを通して感じられる、作者の独特な個性。「体臭がにじみでた文体」「体臭のない雑誌」

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大辞林 第三版の解説

体から出る分泌物によって発散されるにおい。
作品などに表れた、その人特有の調子や特徴的な性質。 作者の-が感じとれる小説

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

体表から発散されるにおいをいい、人間だれもが有するもので、汗腺(かんせん)から分泌される汗がおもな原因である。汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺がある。エクリン腺は体表の大部分にあって水分に富む薄い汗を大量に排泄(はいせつ)するが、アポクリン腺は腋窩(えきか)(わきの下)にもっとも多く、乳腺、陰部、下腹部などにも存在し、思春期に活動し始め、腺細胞の一部がちぎれて汗の中に混ざり、脂質やタンパク質に富んだこの汗が細菌によって分解され、特有の臭気を発するわけである。汗の分解物である短鎖脂肪酸とアンモニアが主要因子である。そのほか、ニンニクなどを食べたり、ビタミン剤などの内服や注射後にもそのにおいを感ずることがある。喫煙者ではたばこ臭が、飲酒者ではアルコール臭がこれに加わる。しかし、これらの多くは一時的なものである。
 特異な体臭を放つものとして腋臭症(わきが)がある。これは、腋窩部のアポクリン腺の能動汗腺の増加と精神的興奮、運動、温度などの発汗作用の亢進(こうしん)によるものである。つねに清潔に保ち、とくに腋窩などは、ぬれタオルでときどきぬぐい、夏季には通気性のよい木綿や麻などの衣服を着用し、防臭化粧料(デオドラント)を用いるとよい。腋臭症がひどい場合は、電気分解や手術療法が行われる。このほか、皮膚のただれや潰瘍(かいよう)(癌(がん)性潰瘍や床ずれ)から発する悪臭や尿毒症患者の尿臭などもある。[渡辺 裕・齋藤公子]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 皮膚の汗腺や皮脂腺などからの分泌物が原因となって体表から発散されるにおい。
※最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉三「彼の木賃宿に於て醞醸せる躰臭に蒸さるるは患難と雖もそれ尚忍ぶべし」
② 人や作品などから感じられる、それぞれに特有の感じ。

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