地先(読み)ジサキ

デジタル大辞泉 「地先」の意味・読み・例文・類語

じ‐さき〔ヂ‐〕【地先】

その場所近く。「地先河原
江戸時代自分所有地居住地などと地続きで、石高と関係なく自由に使える土地

ち‐さき【地先】

その土地から先へつながっている場所。じさき。「地先水面」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「地先」の意味・読み・例文・類語

じ‐さき ヂ‥【地先】

〘名〙 (「ちさき」とも)
① 居住地・所有地または耕作地と地続きの地で、反別も石高もなく、自由に使える土地。
※徳川地方裁判例‐二・嘉永六年(1853)作州田熊上村外三箇村と同国河面村入会山出入吟味伺書「訴訟方四ケ村は〈略〉田畑左右に地先と唱、縄外の地所有之、地主進退秩刈取、田肥又は牛馬飼草にも用ひ、立木は年貢足合にいたし来」
② 自分が所有している土地。私有地
※歌舞伎・恋闇鵜飼燎(1886)序幕「地先(ヂサキ)の者の困るのをどうも見ては居られぬから、そこで私が引受けました」

ち‐さき【地先】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報