地域的防衛機構(読み)ちいきてきぼうえいきこう(その他表記)regional defense organization

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「地域的防衛機構」の意味・わかりやすい解説

地域的防衛機構
ちいきてきぼうえいきこう
regional defense organization

ある地域の複数国が団結してその国家集団の安全を保とうとする防衛組織。地域的連帯感によるというよりも,むしろ第2次世界大戦後の冷戦の結果として生れた。そのため地域の範囲はかなり作為的である。普通,北大西洋条約機構 NATO,ワルシャワ条約機構 WTO,東南アジア条約機構 SEATO,中央条約機構 CENTO,米州機構 OASなどをさす。これらの機構はその条約のなかで,国連憲章第 51条の規定を援用して,集団的自衛権を行使するための条約であると述べているが,実質的にはある勢力に対抗するための共同防衛体制であって,旧来の勢力均衡方式に基づく防衛機構といえる。これらの機構は NATOと米州機構を除いてほとんど消滅し,冷戦体制の崩壊によってその存在理由も変化を余儀なくされている。

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