コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

地方巡察使 ちほうじゅんさつし

世界大百科事典 第2版の解説

ちほうじゅんさつし【地方巡察使】

1869年(明治2)および82年,83年の両年におかれた地方の監督官。戊辰戦争で戦場となった奥羽地方の民政状況を把握するために,1869年奥羽・岩代・若松・両羽・三陸巡察使を派遣したのがはじまりだが,同年7月の官制改革により,奥羽,北陸に按察使が設置されたのを機に廃止された。その後82年,自由民権運動が高揚し,地方官と地方民衆の間に対立紛争が激しくなった状況下で,再び地方巡察使が設置される。地方の政治状況,自由民権運動の浸透状況を正確に把握したうえで,自由民権運動の弾圧策を探り,政情を安定させる政策をたてることが巡察使設置の目的であった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

地方巡察使の関連キーワード官吏服務紀律

今日のキーワード

硫黄山(いおうやま)

標高1317メートルの活火山で、火口は登山者に人気のある韓国(からくに)岳(1700メートル)の登山道沿いにある。硫黄の結晶が鉱山で採れたため、硫黄山と呼ばれるようになったという。直近の噴火は1768...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android