地蔵和讚(読み)じぞうわさん

精選版 日本国語大辞典 「地蔵和讚」の意味・読み・例文・類語

じぞう‐わさん ヂザウ‥【地蔵和讚】

〘名〙
地蔵菩薩功徳をたたえて唱和する讚歌
人情本・恩愛二葉草(1834)初「小石を集めて塔を組み、一重積んでは母の為、二重積んでは父の為と、地蔵和讚(ヂザウワサン)を聞くに付けても」
歌舞伎の下座(げざ)音楽の一つ。墓場など寂しく悲しい寺院の場面などに用いる。〔譬喩尽(1786)〕
※歌舞伎・法懸松成田利剣(1823)六立「これより三味線入りの地蔵和讚になり、肥前坊、門口にて、隠せし刀を出し、砥石にて寝刃(ねたば)を合せる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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