地蔵山古墳群(読み)じぞうやまこふんぐん

日本歴史地名大系 「地蔵山古墳群」の解説

地蔵山古墳群
じぞうやまこふんぐん

[現在地名]赤堀町五目牛

かす川右岸の通称地蔵山とよばれる丘陵(標高九九・五メートル)のなだらかな南側斜面を利用して形成されている。現時点で前方後円墳三基、方墳二基、円墳五〇基の計五五基が確認されている。隣接する周辺地域には、低地部分を挟んだ丘陵上にいくつかの古墳群がみられ、西北約五〇〇メートルには伊勢崎市波志江の蟹沼東はしえのかにぬまひがし古墳群、北方約一キロには洞山どうやま古墳群があり、さらに粕川上流域の丘陵上に大小の古墳群が連なって、当県でも有数の古墳密集地帯を形成。当古墳群は昭和二六年(一九五一)以来何度か発掘調査が実施され、同五二年から五三年にかけて四三基の古墳を対象とした発掘調査が行われた。構成は、地蔵山の頂部に占地する全長六〇メートルの前方後円墳の地蔵山古墳を中核とし、その南側斜面に高密度に円墳を中心として群在する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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