坂木宿(読み)さかきじゆく

日本歴史地名大系 「坂木宿」の解説

坂木宿
さかきじゆく

[現在地名]坂城町坂城

坂木村の往還に沿った集落。加賀の前田氏宿泊に際しては、縁起を担いでか「榊宿」とも記されている(市川文書)。坂木村の横町よこまち立町たてまちが当初の宿場で、北国脇往還上田宿と上戸倉の間にある。慶長八年(一六〇三)幕府は坂木村へ「御朱印なくして伝馬いたすべからざる者也」と命じた(宮原文書)

天明元年(一七八一)「市川文書」によれば「坂木宿の儀は北国往還旅人往来、先年松平越後守様(光長)御領知に相成、御代官長谷川安左ヱ門様御支配(中略)町中に御高札あり、家数三十五軒にて、名主問屋年寄組頭又は横町家数四十軒ばかり、名主問屋年寄組頭」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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