坂田武雄(読み)サカタ タケオ

20世紀日本人名事典 「坂田武雄」の解説

坂田 武雄
サカタ タケオ

大正・昭和期の実業家 坂田種苗創立者。



生年
明治21(1888)年12月25日

没年
昭和59(1984)年1月12日

出生地
東京・四谷荒木町

学歴〔年〕
東大農学部実習科〔明治42年〕卒

主な受賞名〔年〕
藍綬褒章〔昭和33年〕,神奈川県文化賞〔昭和35年〕,勲四等瑞宝章〔昭和40年〕

経歴
農商務省海外実業練習生として欧米に留学、花づくりを学び、大正2年横浜で坂田商会を設立、植物種子の生産・輸出を始めた。大正9年、100%八重咲きのペチュニア(ツクバネアサガオ)を開発、この品種は第二次大戦まで世界市場を独占した。戦後も日本で初めてプリンスメロンの育成に成功するなど、品種改良に務め、農林水産大臣賞(36回受賞)など国内外の賞を多数受賞した。ヨーロッパ絵画中心の「坂田コレクション」の収集家としても有名。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂田武雄」の解説

坂田武雄 さかた-たけお

1888-1984 大正-昭和時代の実業家。
明治21年12月15日生まれ。アメリカで研修ののち,大正2年横浜に朝日農園を創立。昭和17年企業合同により坂田種苗(現「サカタのタネ」)を設立し,社長となる。草花野菜などの品種改良と種苗の生産,販売をおこなう。八重咲きペチュニア,プリンスメロンなどの開発に成功。絵画の「坂田コレクション」でも知られる。昭和59年1月12日死去。95歳。東京出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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